研究課題/領域番号 |
18K13178
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 埼玉大学 (2020-2023) 東京未来大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
森 薫 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90624859)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 替えうた / マイクロ・エスノグラフィ / 小学校音楽科 / わらべうた / 音楽科 / 音楽学習 / 拡張的学習 / 音楽教育学 / 学習論 / 音楽人類学 / 教科教育 / 音楽科教育 / エスノグラフィ / 子ども / 創出 / 共有 |
研究成果の概要 |
替えうたは、既存の歌の歌詞の一部ないし全部を改変したり、歌詞のない器楽曲の旋律にオリジナルの歌詞をつけたりしてうたわれるうたで、音楽学研究においてはわらべうたの一種と位置づけられる。本研究ではこの替えうたを子どもたちが小学校音楽科授業の最中に即興的に創出していることに着目し、その創出と、時として共有される過程を、マイクロ・エスノグラフィによって明らかにすることを試みた。教室談話研究と拡張的学習の理論に依拠した解釈的な考察を行った結論として、替えうたは多義的な音楽表現であることや、子ども同士の符牒としての機能をもつこと、彼らが替えうた創出を通じて楽曲の意味を拡張すること等の側面が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで創出された替えうたの歌詞を分類する研究はされていたものの、リアルタイムで替えうたが子どもたちによって自発的・即興的に創出され、時として共有がなされていく過程については明らかにされてこなかった。また、替えうたをつくること、つくられた替えうたが、彼らの音楽学習における楽曲への理解を助け、促進させていることも本研究によって明らかにされた。授業のなかである種の逸脱的な行為とも解釈されがちな替えうたが、子どもたちにとって重要な意味をもつものであることを学術的に示した点で意義があると考える。
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