研究課題/領域番号 |
18K13226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
白井 杏湖 東京医科大学, 医学部, 講師 (10626279)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 人工内耳 / 社会発達 / 先天性難聴 / 社会適応能力 / 言語力 / 学童期 / 対人関係 / 社会性 / 小児 / 言語発達 / 人工内耳装用児 / 対人関係能力 / 実用的言語能力 / 縦断研究 / 言語能力 / 学齢期 |
研究成果の概要 |
未就学から小学校高学年までの人工内耳装用児に対して社会適応スキル検査を用いて対人関係/社会的スキルを評価した。健聴児に比べスキル獲得に遅れがみられ、年齢別のスキル獲得は、就学前群は遅れるが、小学校低学年群はキャッチアップし、小学校高学年群は遅れがみられるいう山型の結果であった。小学校高学年群において、対人関係スキルの下位領域である会話・コミュニケーションで遅れが見られ、冗談や皮肉の理解、常識的な受け止め方など複雑なコミュニケーションが要求されるようになり、困難が生じることを示唆していた。学齢期の対人関係構築の難しさは社会的自立を妨げる恐れもあり、継続的な介入の必要性を示唆する結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工内耳装用児が、自身の能力を十分に発揮するためには、能力を適用させるための実用的なスキルが不可欠である。検査室での言語力評価に留まらず、社会生活における実用的な言語スキル、社会生活スキル、対人関係スキルを評価し、くわえてそれらがどのように相互関連しながら発達していくかを解明することで、発達遅滞への予防的介入が可能になり、人工内耳装用児とその家族への支援に役立てられる。また、人工内耳装用児の実用的スキルを向上させることは、人工内耳装用児やその家族のさらなる社会参加につながり、社会全体にとっても有益である。
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