研究課題/領域番号 |
18K13229
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
福井 美保 大阪医科薬科大学, 小児高次脳機能研究所, 非常勤講師 (70782241)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 限局性学習症 / 早産児 / 視覚情報処理能力 / 低出生体重児 / 視覚認知 / 学童期 / 目と手の協応 / 読字障害 / 学習障害 |
研究成果の概要 |
読字困難を認める極低出生体重児(VLBWI)では読字困難を認めるそれ以外(LBW/NBW)の児とくらべて、視覚性注意、目と手の協応、実行機能に関する項目での低下をみとめた。また、読字困難をみとめるVLBWIとLBW/NBW児のひらがな書字について検討した結果、VLBWIでは有意にひらがな書字の正答数が多かった。これらの結果から、VLBWIの読字の問題はLBW/NBWと異なる病態があると考えられる。また、WISC-Ⅳの「絵の抹消」課題は、手指の操作に関連する症状と相関することも分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産児では、学校での学習場面で困難さをきたすことが指摘されている。しかし、正期産児での学習の困難さとは、特徴が異なると考えられている。本研究を通して、その違いの一部を確認することができた。また、既存の検査項目と症状の関連を確認することができたことは、早産児の学習場面での困難さに気づく一助となると考えられる。また、早産児の特徴として、目と手の協応の関連が示唆されたが、この力は書字活動にも影響があると考えらえる。今後は書字についても検討を重ねていくことで、早産児のQOLの向上に寄与できると考える。
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