研究課題/領域番号 |
18K13231
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 京都教育大学 (2022-2023) 神戸松蔭女子学院大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
榊原 久直 京都教育大学, 教育創生リージョナルセンター機構, 講師 (90756462)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 関係障碍 / 関係発達 / 自閉症 / メンタイゼーション / スティグマ / メンタライゼーション / メンタライジング / 支援者支援 / 認知的バイアス / 情動 |
研究成果の概要 |
子どもの“心的状況の読みとり”をする養育者側の能力が,どのような関係性やその歴史,認知的なバイアスの影響を与えるのかについて検討を行った。 その結果,一般人(大学生)の場合,子どもがASD特性を有するという“障碍という認知のバイアス”を誘発した場合,子どもの“あいまいな感情表出”に対しては,よりネガティブな感情だと,より強く評価しやすい傾向が見られた。他方,保育士・教師の場合,子どもの“ネガティブな感情表出”や“あいまいな感情表出”に対して,その感情をネガティブな感情だとは評価しなくなる傾向や,感情や意図の強さをより弱く評価するという傾向が見られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の知見は,自閉スペクトラム傾向を有する子どもの子育てや保育・教育の中で,養育者や保育者・教師らが暗黙的に有しているバイアスの存在を明らかにし,それらが子どもと大人との関係性を歪めているメカニズムについて説明するものである。それらは同時に,自閉スペクトラム傾向のある子どもたちが十分に受けられていないケアであったり,彼らと関わる養育者や保育者・教師の抱える苦悩を示唆するものでもあり,その両者を支援し,ひいては子どもの発達を保障する際に留意すべき点を示唆する重要な知見であると考えられる。
|