研究課題/領域番号 |
18K13251
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 (2018-2019, 2021-2023) 長岡技術科学大学 (2020) |
研究代表者 |
圓山 由子 函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 准教授 (80723353)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 脳波 / バイオフィードバック / 集中力 / 意欲 / 実行機能 / 集中力向上支援 |
研究成果の概要 |
本研究ではバイオフィードバックによる脳波セルフコントロールの原理を応用した低コスト集中力向上支援システムの開発を提案した。研究開始当初はガンマ波及びアルファ波帯域の振幅及びコントロール精度の比較を行った。その結果、集中力を向上させたいという意欲が高い被験者はトレーニング効果が高く、有意差も認められた(Kruskal Wallis test, P<0.01)。最終年度では被験者の意欲を上げる研究を中心に行った。2022年度はスマートホンが与える影響についての研究を行い、成績にかかわらずスマートホン操作が思考力と集中力を阻害することが分かった(2023年8月第46回日本神経科学大会で発表)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の高額な医療用脳波計を用いなくとも、バイオフィードバックにより有効な脳波コントロールトレーニングが可能になることが分かった。これにより、小規模な施設や家庭でも脳波コントロールによる集中力向上や衝動性抑制のトレーニングの実施が可能となる。しかしながら、トレーニングの効果は被験者の意欲に大きく依存することが分かった。先行研究における難治性てんかん患者の脳波コントロール成績が良好であったのは、治療への意欲が高かったためと考える。一般のADHD患者、特に小児においては必ずしもトレーニングに意欲的に取り組むとは限らないため、負担なく意欲を向上させる手法を考える必要がある。
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