研究課題/領域番号 |
18K13253
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
久保田 崇 大島商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (40413843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 操船シミュレータ / 衝突のおそれ / 避航 / 避航行動 |
研究成果の概要 |
本研究では、航海者の避航行動に関する評価指標の構築を目指し、認知実験を行った。実験より得られた行動データから航海者の避航時の行動過程や情報共有に関するコミュニケーションモデルを提案した。次に航海者の主観的な衝突の危険評価を定量化するために、接近する他船に対して航海者が感じる主観的衝突の危険評価を、TCPAを変数とするシグモイド関数で近似式し、他の船舶を視覚情報に基づいて瞬時に判断する主観的な衝突の危険度を、DCPAを変数とする新たな指標である総合的な主観的衝突のおそれ(SYSROC)を示し、船型別のSYSROCの差異を示した。そして最後にSYSROCを用いた教示法と評価法を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本来、航海者が他船を避ける一連の動作(意思決定、判断、行動およびそれに掛かる情報共有、タイミング)すなわち避航技術は、多くの経験から研ぎ澄まされ、より安全かつ経済的な動作ができるようになる。しかし、短い乗船期間でプロモートを急かされている若手航海者には経験を積む時間が少ない。そのため、本避航行動指標はその経験値を埋めることに役立つと考える。具体的には、ベテラン航海者が経験から得られた避航に関する意思決定や判断を指標を用いて数値・可視化することにより、今まで曖昧で感覚的で、職人技のように、経験し学んでようやく得られていた避航技術を、数値や色といった分かり易い方法で伝達補助することが可能となる。
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