研究課題/領域番号 |
18K13266
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2022) 東京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
橋本 剛明 東洋大学, 社会学部, 准教授 (80772102)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 被害者イメージ / エージェンシー / 心の知覚 / 公正 / 被害者非難 / 共感 / エージェンシー特性 / 被害者支援 / コレクティブアクション / 公正世界信念 / エージェンシー認知 / 対人侵害場面 / 第三者的判断 |
研究成果の概要 |
他者からの危害を受けた被害者について、人々はどのような印象を形成するのか。本研究では、被害者が事後的に、加害者を非難するなどして主体的に行動する様子を提示することの効果を検討した。複数の実験を通して、主体的にふるまう被害者は基本的に好意的に評価される傾向があり、共感や支援の対象となりやすいことが分かったが、その一方で、起きたことの責任の一端が被害者にもあると見なされる「被害者非難」の対象にもなりやすくなるという可能性が提起された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「か弱い存在」というイメージに反するような主体的行動を示す被害者が、人々からポジティブに受け取られる傾向があり、それが共感や被害者支援につながるという可能性を実証的に明らかにした点に意義がある。また同時に、主体的な被害者が被害者非難を生じさせる可能性を示したことで、被害者への二次被害につながる心理過程の理解に資する知見を提供することができた。
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