研究課題/領域番号 |
18K13267
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小倉 有紀子 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任研究員 (00794728)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | producer-scrounger game / social foraging behavior / motion tracking / SCR / social foraging / transfer entropy / 運動解析 / 生産者-略奪者ゲーム / 探索-搾取 / 皮膚コンダクタンス反応 / 瞳孔径 / scrounger / producer / synchronization / risk sensitivity / state-space modeling / resource competition / fMRI |
研究成果の概要 |
生産者-略奪者ゲーム状況では、両者ともに「確実な小報酬」を素早く獲ろうとする戦術を採ることが有利になりうる。本研究では「『確実な小報酬』を素早く獲る」行動の生理学的基盤の解明を目標として、ヒト実験参加者を対象とした行動実験および生理計測を行った。共食者の映像が呈示されると、実験参加者はより頻回に食物に手を伸ばすようになり、生理指標も変化した。また時系列解析により、「映像→実験参加者」と「実験参加者→映像」の双方向の情報の流れが生じることが示唆された。実験参加者は、食物を盗られる脅威に対して適応的な行動戦術にシフトした可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「ただ乗り行動」は、生産者-略奪者ゲームの下で略奪者戦術を採ることと捉えられる。生産者-略奪者ゲームは行動生態学分野において様々に分析がなされてきたが、戦術シフトが生じる神経生物学的基盤は明らかになっていない。本研究では共食者の下で戦術がシフトする行動に着目し、行動と生理指標を同時計測する実験系を確立した。今後、神経・整理基盤を明らかにする上での基礎的な知見となることが期待される。
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