研究課題/領域番号 |
18K13269
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
|
研究機関 | 筑波大学 (2021) 島根大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
川上 直秋 筑波大学, 人間系, 准教授 (80633289)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | マウストラッカー / 潜在認知 / 評価的プライミング / 意味的プライミング / 接近回避運動 / フリック入力 / 潜在指標 / 無意識 / 社会心理学 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、反応時間による潜在的測定の方法論的限界を克服するため、マウストラッカーによる測定の可能性を検討することであった。プライミング効果を用いた一連の研究結果、マウストラッカーは、ターゲットを同定し反応を開始するまでの刺激の符号化(encoding)の段階、反応が開始されてから正答に至るまでの反応競合の段階の両処理を弁別的に検出できることが明らかとなった。具体的には、前者はターゲットが提示されてからマウスが動き出すまでの反応時間、後者は反応が開始されてから正答に至るまでのマウスの動き(軌跡)という形で数値化される(Area Under Curve; AUC)。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ここ20年の間に、社会心理学において、態度などの潜在的測定は極めてポピュラーな方法となり、様々な場面で用いられるようになった。しかし、その主要な測定方法の基盤となる反応時間は、心的処理の結果として現れる結果焦点型の指標であるため、無意識のどのような処理を反映しているかは定かではない。その点において、本研究課題は、マウストラッカーという手法を導入し、分類課題における参加者の手の動きに着目することで、符号化と反応の段階における指標として分離することが可能となり、ブラックボックスであった「反応時間の差分」が何によってもたらされているか、潜在指標としての可能性を示すという意義が示された。
|