研究課題/領域番号 |
18K13270
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小宮 あすか 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50745982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 住居流動性 / 関係流動生 / 帰属 / 対応バイアス / 社会生態学的アプローチ / 関係流動性 / 関係継続の長さ |
研究成果の概要 |
本研究では、関係が長く続くことの期待が他者の行動の理解の仕方にどのような影響を与えるかを探った。本研究で明らかとなったのは、「『人間関係が長く続く』と期待する人たちはそうでない人たちよりも他者の反社会的行動に注意を向け、積極的に情報を処理する」ということである。このような注意傾向は他者の行動の理解の仕方と関連することが議論されており、特に「その人が悪いことをしたのは、状況や環境のせいだ」と外的要因に帰属する日本人の心的傾向を説明できる可能性がある。本研究は、「人間関係が長く続く」という日本の社会環境の特徴が、人々の他者の行動理解の仕方に影響しうることを示した点で重要な研究である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「人がどのように他者の行動を理解するか」という研究関心は、心理学においては古典的なテーマであると同時に、裁判場面(その人は意図的に規範を破る行為を行ったか、それとも状況によるやむを得ない過失か?)や交渉・対人場面(その人は信頼できる良い人だからその行為をしたのか、それとも駆け引きのひとつか?)などの応用的関心へとつながる重要なテーマでもある。本研究は、そのテーマからさらに踏み込み、「なぜ人々が他者の行動をそのように理解するのか」という疑問に対して取り組み、その回答の1つとして社会環境の影響を実証的に示した点で意義ある研究である。
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