研究課題/領域番号 |
18K13271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東北学院大学 (2022) 大分大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
井川 純一 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (90748401)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 典型的バーンアウト / 実験室実験 / パネル調査 / 情熱 / バーンアウト |
研究成果の概要 |
本研究では典型的バーンアウトの発生メカニズムについて検討することを目的とした。学生を対象とした実験においては, 支援がうまく行かなかった場合の精神的消耗度の蓄積や情熱特性によるストレス場面への接近が認められた一方, 専門職を対象とした実験ではそれらのパタンが認められなかった。典型的バーンアウトに至る人々の割合が非常に少ないというインタビュー調査, 情熱水準が全体的に低下しているというパネル調査の結果からも, 多くの対人援助職は情熱の強度を調整することで精神的消耗度の蓄積を抑えていることが示唆される。典型的バーンアウトは, 一部の対人援助職のみに出現する特殊な状態像であることが浮き彫りとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「仕事への情熱」というポジティブな特性が逆にメンタルヘルスに悪影響を及ぼす典型的バーンアウトに着目した本研究では, 実験、調査、インタビュー等の多角的アプローチによってその独特のプロセス (ストレスイベントへの意識的接近など) で生じることを明らかにすることができた。典型的バーンアウトに至る人々は, もともと仕事に対するエネルギーに溢れた貴重な人材であり, その人材に介入することで、周囲のモチベーションや職場風土等にもポジティブな影響をもたらすことができる。今後, 本研究で作成した典型的バーンアウト尺度を活用し、それらの人々に効果的な介入方法を明らかとするために継続研究を行う予定である。
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