研究課題/領域番号 |
18K13272
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大薗 博記 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (50709467)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 協力 / 罰 / 統治 / リーダーシップ / 集団 / 制度 / オンライン実験 / 社会的ジレンマ / 公共財 / 進化 / ガバナンス |
研究成果の概要 |
本研究は、社会的ジレンマ(SD)の解決策として提示されてきた集権罰(集団成員が資源を支援し、それを元手に罰を課す)について、集団の統治者側の視点を導入して、「集権罰による統治は、いかにして生まれるのか?」を明らかにすることを目的とした。具体的には、統治者不在の状況から特定個人への資源集中とその個人による効率的な罰が自生し、SD が解決する条件を明らかにしようとしたが、実験の結果、自生は簡単には起こらないことがわかった。また、コロナ禍の中で、対面/オンライン状況における協力行動の比較研究を着想し、実行した。状況により大きな違いは見られず、オンライン実験の結果の信頼性を示唆することとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「統治構造がいかにして生まれるか」というのは、社会科学全体にとって究極的な問いであり、その問題に実験という枠組みでアプローチしたことには学術的な意義がある。しかし、結果はその難しさを明らかにし、今後統治構造を生み出す要因の特定が必要である。オンライン状況での結果の信頼性を示唆した研究は、コロナ禍以降急速に広まっているオンライン実験の正当性を支持する。また、リモートワークがパフォーマンスに影響するかについて考えるヒントにもなりえて、社会的にも意義がある研究だったと言える。
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