研究課題/領域番号 |
18K13282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 清泉女学院大学 |
研究代表者 |
石井 国雄 清泉女学院大学, 人間学部, 准教授 (40705208)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会的認知 / ジェンダー / ピンク / 着衣認知 / ジェンダー・ステレオタイプ / ステレオタイプ / 印象管理 / 自撮り / 被服認知 / 自己 / 色彩 |
研究成果の概要 |
本研究は,ジェンダーおよび着衣認知という観点から,社会的行動が社会的状況に対応させて変容する過程を検討することを目的とした。とくに研究においては,自撮りという自己を撮影する行動の特徴をとらえることに注目し,自分がうまく映るように写像を調整する過程と,その傾向が印象管理目標によって影響されて変化すると考えた。一連の研究から,男女の社会的行動が被服の特徴や置かれた状況によっても影響を受けて変容することを示唆する結果を得た。その一方で,社会的状況が対比効果をもたらす過程については効果を示す十分なデータが得られず,今後のさらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人の社会的行動は自分の衣服や状況に伴って変容するが,本研究はその影響を実証的に検討したものである。被服は不可欠な社会的行動であるが,本研究の成果により,被服の在り方によってわれわれの社会的行動が様々な形で影響を受けて変化することが示唆された。とくに本研究は,ピンク色の衣服が女性的な行動を生起させるかを取り上げた。「ピンク色は女の子の色」は社会的に作られたステレオタイプであることが近年注目されている。本研究の知見はそうした社会的に作られたステレオタイプが被服を通して顕現化することで,非意識的に女性的行動を引き出してしまうことを通して,ステレオタイプの再生産を引き出す可能性を示唆している。
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