研究課題/領域番号 |
18K13290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021-2022) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2018-2020) |
研究代表者 |
林 明明 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (90726556)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | オンライン調査 / 質問紙 / リスクテイキング / オンライン実験 / Online experiment / Web-based experiment / Sustained attention / Simon task / Go-NoGo task / Online Experiment / Big5 / IAT / paper-and-pencil / 紙面調査 / インターネット調査 / WEB調査 / 実験 / 信頼性 |
研究実績の概要 |
令和4年度では、オンラインおよびオフラインで回答する際のリスクテイキングの程度を検討するため、General Risk Propensity Scale(GRiPS)(Zhang et al., 2019) の日本語版の作成を行った。GRiPSは8項目によって構成された全般的なリスクテイキング傾向を測定する尺度である。原著者の許可を得たうえで、バックトランスレーションを経て日本語版を作成した。日本語版Domain-Specific Risk-Taking(DOSPERT) Scale(Blais & Weber., 2006)を含めたオンライン調査にて日本語版の信頼性・妥当性を検討した。調査会社へ登録の20歳から59歳までの回答モニタを対象とした。調査では回答する選択肢を指示する指示項目を設け、指示項目に従った回答を有効回答とした。1回目調査の有効回答は1250人(女性643人、年齢平均41.5歳)、およそ1か月後に実施しした2回目調査の有効回答は509人(女性257人、年齢平均40.3歳)であった。2回の調査におけるGRiPSのα係数はともに.93であった。また2回の調査間の相関係数は.67であり、内的一貫性および再検査信頼性が確認された。また、日本語版DOSPERTの5つの領域の下位尺度すべてと有意な相関が認められ(r=.12-.41, all ps< .001)、日本語版GRiPSの妥当性が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスによる研究の遅延から、本研究で予定されたオンラインとオフラインの比較に用いる尺度等の準備が遅れており、本調査および実験は翌年度へ延期された。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度ではこれまで作成した尺度を用いてオンライン調査と紙面郵送調査による比較、および実験室内外によるオンライン実験課題の比較を行う。参加者を年齢層・性差を考慮したセミランダム方式により2群に分け、オンライン条件および紙面(実験室内)条件の順番を入れ替え実施する。翻訳を行ったGRiPSについて、リスクテイキングおよび衝動性を測定するPC課題であるAutomatic Balloon Analogue Risk Task(Pleskac et al., 2008)とともに実施し、行動指標との関連確認した上で使用する。これまでの研究にてオンラインおよび紙面調査間で差が認められた性格5因子については異なる測定方法の質問紙を複数用いて、なぜ回答方法による差が生じるのかを探る。
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