研究課題/領域番号 |
18K13292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
近藤 龍彰 富山大学, 学術研究部教育学系, 講師 (50780970)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 幼児期 / 「わからない」反応 / 感情理解 / 自己 / 他者 / 幼児 / 自己理解 |
研究成果の概要 |
本研究では、大きく2つの研究成果を見いだした。 (1)幼児期(3~6歳)の子どもが示す「わからない(DK)」反応の実態およびその年齢的変化の背後にある認知メカニズムについて明らかにした。特に、DK反応は年齢が上がるにつれて低下すること、その背後に「推測の自覚化」メカニズムがあることが示唆された。 (2)成人期(おおよそ20歳ごろ)の自己と他者の感情推測におけるDK反応の頻度とその背後にある主観的意味の違いについて明らかにした。自己と他者を認識的に区別できるからこそ「他者感情はわからない」という反応が生じること、自己におけるDK反応と他者におけるDK反応ではその意味が異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、(1)幼児期において認知メカニズムが発達するからこそ「わからない」反応をしなくなるというプロセスが存在している可能性があること、(2)「他者のことはわからない」ことは高次の認知プロセスが介在している可能性があること、を示唆している点に学術的意義を見いだせる。(1)に関しては、ある行動の生起頻度の低下に発達的変化を見いだすという認知発達領域でのインパクトが、(2)に関しては、他者感情を「わかる」ことを軸に検討されてきた「共感」や「心の理解」研究領域でのインパクトが、それぞれ見出せると言える。
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