研究課題/領域番号 |
18K13293
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 (2019) 福井大学 (2018) |
研究代表者 |
後藤 綾文 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 専任講師 (90708447)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 相談行動 / 援助要請 / 教師の働きかけ / 中学生 / 学習行動 / 相談意欲 / 学級風土 / 援助要請風土 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、教師に相談することを促すような教師の働きかけ、生徒同士で相談することを促すような教師の働きかけ尺度を作成し、教師の働きかけの効果を検討することであった。中学生に質問紙調査を行い、これら2つの教師の働きかけが学級風土を媒介して、教師への援助要請および生徒同士の援助要請に影響を及ぼすことを明らかにした。さらに、教師自身の援助要請スタイルとこの2つの働きかけとの関連があることが示された。生徒のもつ有能感によって効果的な教師の働きかけが異なることが示されたことから、生徒それぞれの特徴をふまえた働きかけの必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、個人の周囲に存在する教師からの働きかけに着目し、教師への相談行動だけでなく、生徒同士の相談行動までも教師が働きかけることで促進できることを明らかにする点が、国内外でこれまでに見当たらない先進的な研究である。教師の働きかけとは、授業や学校生活の中で教師が生徒個人に声かけをしたり、学級全体に伝えたりする具体的な行動や応答を取り上げている。教師と生徒との日常的な関わりを通して相談意欲を高め、教師に相談しやすい、生徒同士で相談しやすい学級づくりにも活かすことのできる有用な知見であるといえる。
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