研究課題/領域番号 |
18K13294
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小野田 亮介 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50780136)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 情報探索 / 情報発信 / プレゼンテーション / 文章産出 / 認知バイアス / 意見文 / 国語 / 授業内実験 / 反論想定 / 架橋的アイデア / 反論の想定 / 理由想定 / 説明深度 / 思考停止 / 批判的思考 / 動機づけ |
研究成果の概要 |
本研究では,プレゼンテーションや文章産出といった情報伝達の準備として行われる情報探索において,中高生が情報探索を中断する理由を明らかにし,その中断理由がその後のプレゼンテーションや文章産出の量的,質的特徴と関連していることを明らかにした。また,受け手にとって不必要な情報を省略するために情報探索を中断した生徒ほど,受け手から魅力的だと評価される情報伝達を行う傾向にあることも示された。そこで,受け手に必要な情報に焦点を当てるのではなく,受け手にとって「言わずもがな」である省略すべき情報に焦点を当てた情報探索を求めた結果,受け手に合わせた情報の調整が促進されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
能動的な情報探索は,批判的思考やメディアリテラシーの育成を考える上で検討すべき重要なテーマの一つである。本研究は,中高生が情報探索を中断する理由とその影響について,実際の授業を用いた実験や調査により検証し,受け手にとって不必要な情報に着目することが魅力的な情報伝達につながる可能性を示すなど,従来にない知見を提供している点で学術的意義があると考えられる。また,中高生が情報の受け手・送り手となる現代社会において,能動的な情報探索能力の育成は学校教育の重要な課題であり,本研究はこうした課題を解消する方法についてきわめて実践場面に近い方法で提案している点で,社会的意義を有すると考えられる。
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