研究課題/領域番号 |
18K13296
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
栗田 季佳 三重大学, 教育学部, 准教授 (90727942)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 障害者権利条約 / 障害者差別 / インクルーシブ教育 / 社会構築主義 / 付き添い / 差別 / 合理的配慮 / 障害 / 構築主義 / ライフストーリー / 愛情規範 / 障害児 |
研究成果の概要 |
保護者等の障害児への付き添いを検討したことで明らかになったのは,障害児を「私たち」から排除し,特別支援教育や家族など「あちら側」の問題にしてきたこの国の実態であった。保護者あるいは特定の者が終生障害のある者に関わるしかなく,限られた者のみの介助体制は自ずとその人の生活圏を制約する。そしてまた、特定の他者のみに取り囲まれた障害のある者の問題は、普遍的な問題としてではなく、特別な問題として周囲に理解され、社会に根付いていくこととなる。障害児への親の付き添いは、障害児の教育の権利にとどまらず、教育とは何をする場であるのか、どのような社会を構築していくのかという議論へと結びついていくテーマである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、ほとんど研究関心が向けられてこなかった障害児への付き添いについて、歴史的な変遷とともに、現在も続く付き添いの制度的欠陥とその経験の意味を明らかにしたことである。 付き添い解消における社会的障壁として、付き添いを差別と捉えるフレームワークの不足、障害児に対する特別支援教育というシステム、障害児を家族で支えることを基本とする認識や社会制度が浮かび上がった。これらに基づいて付き添い解消の実践を発展させることが、社会的意義として挙げられる。
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