研究課題/領域番号 |
18K13300
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 共愛学園前橋国際大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
佐藤 賢輔 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (00761686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 互恵性 / 感謝 / 幼児 / 社会的認知 / 遠隔子ども研究 / オンライン実験 |
研究成果の概要 |
援助者がかけたコストに対する被援助者としての幼児の感受性について検討する実験を実施した。対象児に援助を行う者(パペット)が援助にかけるコストを操作し,相対的に高いコストをかけた援助者と低いコストをかけた援助者に対する対象児の感謝の表明や返報の量,援助者間の選好などについて調べた。結果,高コストの援助者と低コストの援助者に対する反応に差は見られず,月齢による反応の変化も見られなかった。結果から,感謝の生起における援助者のコストへの感受性は児童期以降に発達することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼児における互恵性は単に受けた利益の大きさのみに駆動されるものではなく,援助者の善意の有無を考慮して返報量や社会的評価を変えるなど,その背後に感謝の萌芽が認められる。しかし,向社会的行動の送り手がかけたコストの高低が,幼児における感謝の生起や互恵性に影響を与えるかどうかは未解明であった。本研究では,援助者がかけたコストの高低を操作した実験により,援助者のコストに対する感受性が幼児期において認められないことを多角的な指標を用いて明らかにしたものである。
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