研究課題/領域番号 |
18K13310
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2022-2023) 立命館大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
上宮 愛 金沢大学, 人文学系, 講師 (50555232)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アナトミカル・ドール / 子どもの証言 / 司法面接 / 再現 / エピソード記憶 / 性的虐待 / アフォーダンス / 児童虐待 / 司法面接法 |
研究成果の概要 |
子どもの性被害、性的虐待において、被害内容の聴取を行う際にアナトミカル・ドール(anatomical doll:AD)と呼ばれる人形を用いて、その体験した事実を再現させるような手法で聞き取りを行う場合がある。本研究では、体験した出来事の報告においてADを用いる場合の効果について検証した研究に関する文献レビューを実施した。また、文献レビューによってまとめた内容を実際の事案等においてADを用いた聴取を行う可能性がある警察官・検察官、約274名に対してオンライン講義を通じて情報提供を行った。加えて、人形の特徴が子どもの報告ないように及ぼす影響について、4から9歳の子ども42名を対象に実験を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内の実践では、面接の中でADを用いる方法と、反対にADを用いることを推奨しない面接手続きが存在する。特に、国内では、ADついて記された日本語の学術論文や著書がほとんど存在せず、国内の実務家がアクセスできる情報の数は限られている。本研究において、実務家274名に対してADに関する実証研究に関わる情報を提供できたことは、国内の実務場面において、ADを用いる事の有効性と危険性に関し、エビデンスにもとづいた議論を行う契機となる場を提供したと考えられる。また、学術的な側面においても、従来の研究方法とは異なる実験手続を用いたことにより、新たな実証データの蓄積に貢献できたと考えている。
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