研究課題/領域番号 |
18K13322
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 神戸女子大学 (2021-2022) 奈良女子大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
曽山 いづみ 神戸女子大学, 心理学部, 助教 (20794316)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 離婚 / 子ども / 心理的支援 / 心理支援 / 家族 / 親 / 支援 / ニーズ / 援助ニーズ / 同居親 / 別居親 |
研究成果の概要 |
子どもへのインタビュー調査から、親の離婚から年数が経っていても、子どもにとって親の離婚は生涯にわたるテーマになりうること、特に離婚についてきちんと説明されていなかったり生活上何かしら自分にネガティブな影響があると感じたりすると、思春期の頃に離婚や家族関係にまつわる悩みが深くなりうることが示された。子どもにとっては、離婚に偏見なく接してくれる人や、身近で相談できる場所、親の健康について相談できる場所が必要であることが明らかになった。 親への質問紙調査から、離婚前には法律や手続き、心のケアなどワンストップで相談できる窓口が求められており、離婚後、子どもへのケアが必要と感じられることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、親の離婚を経験した子どもの気持ちを長期的視点からモデル化したことにより、幼少期の離婚であっても思春期に悩みが深まりうることが示されたことは新しい知見である。先行研究でも、離婚は子どもの人生にかかわるテーマとなりうることが示されていたが、本研究結果もそれを支持するものであった。また、親への調査において、離婚前~離婚時と、離婚後という時期に分けて必要な支援を尋ねたことにより、時期によって必要とされる支援が異なること、離婚の段階によって生まれる新しい悩み(子どもの離婚への適応など)へのケアが行き届いていないことが明らかになった。 今後は離婚に関する社会への啓発も必要である。
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