研究課題/領域番号 |
18K13328
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
島津 直実 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (30549225)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 反応スタイル / 抑うつ / メタ受容 / 統合モデル / 認知行動理論 / 認知行動療法 |
研究成果の概要 |
4週間後の抑うつを否定的考え込み反応は高め,回避的気そらし反応と問題解決的考え込み反応は低めることが示された。また,統合モデルの構築の試みから,反応スタイルには複数の因子があり,メタ受容が媒介変数となることが示唆された。否定的考え込み反応や回避的気そらし反応をして抑うつを強めている人は,問題解決的考え込み反応へ反応スタイルを変えることで抑うつを低減させ,また,問題解決的考え込み反応をしている自分を受け入れないことは,抑うつを強めてしまう可能性がある。また,否定的考え込み反応を行う人は回避的気そらし反応へ反応スタイルを変えることで,抑うつを低減できる可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では反応スタイルは複数の因子で捉える必要性があること,および,4週間後の抑うつを予測する反応スタイルが明らかになった。その結果,将来の抑うつを予測する反応スタイルを特定することが可能となった。また,メタ受容を媒介変数に組み込んだ抑うつの因果モデルの構築を試み,抑うつスキーマ,自動思考,反応スタイル,メタ受容がどのように抑うつに影響を及ぼしているのかを明らかにした。モデルの改良は今後必要であるが,抑うつの持続と回復のメカニズムの解明に寄与するものとなった。本研究で得られた知見は,治療的観点から抑うつを軽減させ,健康予防的観点から抑うつを増強させない介入法の開発を進める一助となったと考える。
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