研究課題/領域番号 |
18K13330
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2022-2023) 東京家政大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
平野 真理 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (50707411)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レジリエンス / 予防的心理支援 / 投影法 / グループワーク / セルフワーク / webプログラム / 介入プログラム / 多様性 / グループアプローチ / 臨床心理学 / アセスメント / 多面性 / 介入 / プロフィール |
研究成果の概要 |
本課題の目的は,自分なりのレジリエンスを「発揮する」ことを支援する臨床心理学的アプローチを開発することであった。投影法を用いた調査データの分析と試行を通して,レジリエンスを多面的に理解するためのワークを順次考案し,オンライン・グループ・プログラムを構成した結果,社会的規範への気づきや,シェアリングによる自他の違いの認識を通して,自身のレジリエンスの承認と受容が促される可能性が示唆された。その結果をもとに,8セッションから構成されるセルフワークwebプログラムの開発を行い,成人を対象に効果検証を行った結果,主観的幸福感の向上が示されたほか,終了後にも生活の中での気づきが促されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で開発したレジリエンス・プログラムは,個々人がもつ,その人らしいレジリエンスを尊重した介入であり,従来のスキル習得・教育型レジリエンス介入への適用性が低い人々に対する有効なアプローチとなる可能性という点で,臨床心理実践に貢献するといえる。また,対面/オンライン,グループ/セルフワーク,という多様な形式が検討され,その利点と効果の違いについても検討することができたことで今後の発展可能性が拡げられた。さらに,これまで尺度によって一元的にしか測定されてこなかった個人のレジリエンスを,数値ではないかたちで多面的に捉える視座を得たという点で,今後のレジリエンス研究の発展にも資すると考えられる。
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