研究課題/領域番号 |
18K13333
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東海学院大学 |
研究代表者 |
長谷川 晃 東海学院大学, 人間関係学部, 准教授(移行) (00612029)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 反すう / 抑うつ / 実行機能 / 抑制機能 / 反応抑制 / 衝動性 / 攻撃行動 / ストレス生成 / ストレス / うつ病 / 認知行動療法 / go/no-go / Stroop / 脆弱性 / 潜在変数 |
研究成果の概要 |
研究1では,反応抑制の困難さがネガティブな出来事の経験頻度の増加を介して反すうを促すことが示された。研究2では,反応抑制の困難さが攻撃行動を増加させ,対人関係に関するネガティブな出来事の経験頻度を増加させることを介して反すうを促す一方,注意の抑制はいずれとも関連しないことが示唆された。研究3では,ネガティブな出来事を対人領域とそれ以外に分け,かつ,本人の行動や特徴が何らかの形で関与している従属出来事と,本人が関与していない独立出来事に分けて測定するネガティブな独立・従属出来事尺度が作成された。研究4では,攻撃行動がその後8週間に経験されたネガティブな対人従属出来事を増加させることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実行機能の分類や役割については,多くの研究者が長年に渡って議論を続けてきたが,未だ結論が出ていない。本研究において,抑制機能の下位分類と反すうとの関連や,その関連が生じる過程が示唆されたため,実行機能の分類や役割に関する議論に一石を投じることができた。また,本研究の結果,反応抑制の困難さが反すうと関連することが示されたため,反すうをしやすい者の中に,反応抑制の困難さを補う介入を受けることが有効である一群が存在することが示唆される。さらに,本研究で作成されたネガティブな独立・従属出来事尺度は,今後,日本でのストレス生成仮説の検証を目指した研究の推進に貢献できると考えられる。
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