研究課題/領域番号 |
18K13345
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大塚 貞男 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00816986)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会認知 / 認知トレーニング / 統合失調症 / 自閉スペクトラム症 / ランダム化比較試験 / 社会適応 / 表情認識 / 視聴覚統合 / 心理社会的介入 / 予測因子 / 実施可能性 / QOL / 心理的適応 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、社会認知スキルトレーニング日本版を開発した。介入マニュアルなどを邦訳するとともに日本人の演者による動画素材を作成し、さらに、日本版独自のホームワーク課題を追加してプログラムを完成させた。また、効果判定尺度の1つとしてReading the Mind in Films検査日本語版を作成し、社会認知機能尺度としての妥当性を確認した。その上で、統合失調症患者と自閉スペクトラム症成人を対象とする多施設ランダム化比較試験を実施し、47名を組み入れて治療介入および効果判定評価を完了した。今後、データ解析を進め、社会認知機能および社会適応の改善効果や改善の予測因子などについて順次公表する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で開発したReading the Mind in Films検査は、社会認知機能障害を抱える人たちの治療・支援におけるアセスメントや介入研究の効果判定、または、社会認知と視聴覚統合に関する研究などに利用することが可能である。また、統合失調症患者と自閉スペクトラム症成人の社会認知機能障害の同質性を示す結果は、社会認知スキルトレーニングを自閉スペクトラム症者に応用することの妥当性を支持するものであり、その有用性が期待される。一方で、同介入が両群に及ぼす効果が異なった場合は、両臨床群の社会認知機能障害の性質の違いに関する知見を提供し、それぞれへの有効な介入法の開発に寄与すると考えられる。
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