研究課題/領域番号 |
18K13347
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山根 隆宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60644523)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉症 / 発達障害 / 親 / 援助要請 / オンライン / ソーシャルサポート / 精神的健康 / ウェブサイト / オンラインソーシャルサポート / 自閉症スペクトラム障害 / ストレス / 養育者 / 自閉症スペクトラム / オンラインサポート / オンラインコミュニティ / オンライン情報 |
研究成果の概要 |
本研究はオンラインソーシャルサポートについて,自閉症児の親の利用実態やそのサポートの有効性について検討することを目的とした。第1にオンライン上の自閉症関連情報を掲載した主要なウェブサイトについて,その情報の信頼性と時間的一貫性を検討したところ,国内のウェブサイトの情報の質は低い値であった。第2に2020年と2022年で自閉症児の親のオンラインソーシャルサポートの利用実態を調査をしたところ,利用頻度は1割程度であることが示唆された。第3にパネル調査から,匿名他者によるオンラインサポートを利用する親ほど,ストレス反応の初期値が高く,その後も1年にわたりその差が拡大していくことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果からは国内の自閉症関連ウェブサイトの情報の質や信頼性は海外よりも低いことが示唆されたため,国内のウェブサイトの情報の質や信頼性を向上していく取り組みの必要性が考えられる。また,先行研究の報告ほどは自閉症児の親は頻繁にオンライン上の匿名他者への相談行動を行っていないものの,それらのサポートの利用をすることが短期的にも長期的にも親のストレス悪化につながりうることが示唆された。このことは,ソーシャルサポートは親のストレス緩和につながりうるという従来の知見に反する結果であり,今後これらのサポートの有効性を慎重に検討していく必要性が考えられる。
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