研究課題
若手研究
研究1では、インターネット依存傾向における心理社会的ストレッサーに対するストレス反応の特徴を明らかにすることを目的とした。その結果、インターネット依存傾向を示す者では、インターネット依存傾向を示さない者と、気分、血圧、αアミラーゼの反応は同等に上昇したが、コルチゾール反応は低かった。研究2では、インターネット依存傾向における注意バイアスとストレスの関連性の特徴を明らかにすることを目的とした。その結果、インターネット依存と統制群の間に、ストレス反応とインターネット関連刺激に対する注意バイアスとの関連性の強さに差異は見られなかったが、嗜癖の対象別に注意バイアスとの関連性をさらなる解析で検証する。
本研究は、インターネット依存では、他の依存症と同様に、ストレスに対するコルチゾール反応の鈍化が見られることが明らかとなった。この結果は、物質を依存対象としない行動嗜癖のインターネット依存が、アルコール依存等の物質を使用する依存症と同様の生理学的特徴を有することを示唆する。インターネットから注意をそらせない注意バイアスとストレスの関連性は示されなかったが、インターネット依存のタイプ別に(たとえば、ゲームへの依存、SNSへの依存等)今後さらなる検証をすすめる。
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