研究課題/領域番号 |
18K13351
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
森元 隆文 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60516730)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 統合失調症 / メタ認知 / 妄想 / 視線解析 / 表情認知 |
研究実績の概要 |
本研究では、正解確信度の評定を含む表情認知課題を用いて統合失調症のメタ認知を客観的に捉える新たな評価法を確立するために、「(1) 本研究で評価されるメタ認知指標と統合失調症患者の妄想の重症度との関連の検証」「(2) 表情認知課題実施中の顔の各領域における注視点数と、メタ認知指標との関連の検証」「(3) 統合失調症患者のメタ認知について、本研究のメタ認知指標を用いて健常成人との比較にて検証」を進めている。 一昨年度までに上記の目的(1)、(2)に沿ったデータ収集と解析は終えている。具体的には、メタ認知指標、および表情認知課題実施中の視線解析データと統合失調症患者の症状の重症度との関連性を重回帰分析にて検証し、その結果メタ認知指標、および顔の領域の中の「口」の領域の注視点数と妄想の重症度との間に有意な関連を確認している。この結果から、妄想が軽度である者ほど、表情認知課題中のメタ認知的判断ができている、または顔写真の中心から最も離れているパーツである「口」の領域をよく見ているという傾向があることを反映していると考えた。 現在は昨年度に引き続き一昨年度に開始した研究目的(3)に沿った健常成人を対象としたデータ収集を継続中であるため、解析は実施していない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度までに健常成人を対象としたデータ収集を終了させる予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う諸業務への対応が昨年度と変わらず増加している状況である。また、実験室の感染予防に配慮した環境整備を済ませているが、応募されていた複数名の被験者が感染状況の変化に伴い来学困難となった事例もあり、データ収集を進めることができなかった。以上から「遅れている」と判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、健常成人を対象としたデータ収集を進めていくために、補助事業期間の延長を申請した。今後はCOVID-19が5類感染症に移行したことを受けて,データ収集を進めていく. 成果発表については、健常成人を対象としたデータを含めて結果をまとめるつもりであったが,対象者数を確保できない場合はこれまでのデータを基に原稿を作成し論文投稿を進めることも検討する。
|