研究課題/領域番号 |
18K13356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 常磐大学 (2021-2022) 日本医科大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
樫村 正美 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (00550550)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 心理教育 / 軽度認知障害 / 介護家族 / START / GAI-J / 高齢者 / 臨床試験 / 家族支援 |
研究成果の概要 |
新型感染症の感染拡大の影響を受け、当初の研究計画を一部修正した上で、1)軽度認知障害(MCI)高齢者のみの介入、2)MCIまたは認知症の介護家族のみの介入、3)当初計画していた両者への介入、4)高齢者の不安症状を評価する尺度開発という4つの課題に取り組んだ。1と2はいずれも実施した介入プログラムの実施可能性が確認され、その効果が示唆された。3は2事例ではあったが、MCI高齢者とその家族の両方を対象とした総合的介入を実施し、その意義を確認することができた。4については、高齢者の不安症状を評価する2種類の尺度を開発し、治療者または高齢者のニーズに合わせた尺度選択ができる環境を準備することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では高齢者を対象とした心理療法研究が少なく、その実施可能性や有効性の検証が求められている。近年、認知症高齢者が示すうつ・不安症状に対して認知行動療法が有効であることが報告されている。本研究は日本におけるその適用の可能性について検討したものであり、その成果の一部を論文として公表できたことからも学術的かつ社会的な意義は大きいと考えられる。また、高齢者の不安症状を評価する2種類の尺度を作成し、その成果を論文にまとめて公表した。高齢者の好みや治療者の使用目的に応じて尺度の選択が可能となり、高齢者にみられる不安症状を対象とした今後の介入研究で使用可能なアウトカムとして活用されることが期待できる。
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