研究課題/領域番号 |
18K13358
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
末木 新 和光大学, 現代人間学部, 教授 (80637439)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 臨床心理学 / 自殺予防 / 自殺対策 / ポジティブ心理学 / 自殺 / 感謝 / 強み特性 / 自死 / 若者 |
研究成果の概要 |
本研究課題の探索する「問い」は「自殺を予防し人を生き永らえさせる心理的特性がどのようなものであり、その特性を涵養することで自殺リスクが低減するか?」というものである。ウェブ調査(N = 2000)の結果、結(人と積極的にかかわることができる)、愛(愛し愛されることができる)、危(リスクを負うことをいとわない)といった強み特性が自殺念慮と関連することが示唆された。また、感謝を数える介入を実施した結果(N = 225)、感謝を数える介入にしっかりとコミットすることは、介入後の自殺念慮・抑うつ感の低さと関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの自殺対策は、自殺の危険因子をいかに取り除くか?という観点から、危機介入が実施されることが主要な政策であった。一方で、そもそも、どのようにすれば自殺をしたいと考える状況にならないか?、自殺の危険性が一時的に過ぎ去った後により幸せに生きていくためにはどうすれば良いのか、という問題については十分に検討されて来なかった。本研究の結果から、人と積極的に関わり、愛し愛される関係を作っていくことが幸せに生きていくためには重要なことであり、そのためには与えられたものに注意を意識的に向けて感謝することが役に立つ可能性があることが示唆された。
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