研究課題/領域番号 |
18K13359
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
鈴木 美樹江 人間環境大学, 人間環境学部, 研究員 (20536081)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学校適応 / スクールカウンセラー / 縦断的研究 / 横断的研究 / 質問紙調査 / 投影法検査 / 小学生 / 高校生 / 学校不適応感 / 適応 / アセスメント |
研究成果の概要 |
本研究は小学生から高校生を対象に不適応から適応に至るプロセスを解明し,スクールカウンセラー(以下,SC)による有効な適応促進支援方法を検討することを目的とし,以下の結果が得られた。①小学生版学校不適応感尺度とSCへの関心尺度を作成し,学校不適応感が高いほどSCへの関心が高いことが示された。SCTから教師のイメージとSCへの関心の間に関連が見られた。②ロールフルネス(役割満足感)と資質的レジリエンス,学校エンゲージメントが学校不適応感を抑制する可能性が示された。③学校不適応感を抑制するには学校生活において役割を感じられる経験等学校との関与を深める機会を提供する必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては以下の3点である。(1)学校不適応感の高い児童はSCへの関心が高くなっている。(2)SCT(文章完成法)において,”先生”について「怖い」「面白い」等と記述した児童は学校不適応感が高く,SCへの関心も高かった。(3)役割満足感や学校エンゲージメント,資質的レジリエンスは学校不適応感を抑制する可能性が示唆された。 社会的意義としては,学校不適応感を抑制するためには児童・生徒が学校生活のなかで役割を通して学校との絆を深めることが有効であること及び学校不適応感が高い児童は,教師に相談できずSCに関心を有している傾向が示されたため積極的に相談室を利用できる体制づくりの必要性が示された。
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