研究課題
若手研究
児童虐待の対応件数は増加しているが、対応する職員の数はまったく追いついていない。そのような状況において、1件あたり何日くらいを通告から終結までの対応日数(Workload)として現場でエフォートを割くべきなのかを明らかにすることを目的に、ベイズ統計モデリングによりWorkloadを推定した。このモデルを社会実装することで、通告時点で何日くらいの対応日数が掛かるのかを現場職員が知ることができ、重篤な事例にエフォートを多く割けるような業務フローを提案することができる。
本研究は児童虐待という社会課題において、どのようなケースがどれくらいの対応時間がかかるのか、ワークロードを明らかにするベイズ統計モデリングを行った。現場においてはリスクが高い事例になるべく多くのリソースを投入すべきだが、そもそもどれくらいの対応日数が必要なのかに関する研究は我が国ではほとんど先行知見がなかった。限りあるリソースだからこそ、対応日数を推定し適切な業務運用することが求められる。本研究の基礎モデルは限りある現場のリソースを最大限活用するために日本で最初のワークロードモデルであり、今後は地域性や通告数などを事前情報に組み入れることで、より現場の運営に活用することが期待できる。
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