研究課題/領域番号 |
18K13369
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
寺尾 将彦 山口大学, 時間学研究所, 助教(テニュアトラック) (50772357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 周辺視 / 位置知覚 / 距離知覚 / 時間窓 / 空間統合 / 平均化 / 空間知覚 / 実験系心理学 / 運動制御 / 時空間統合 |
研究成果の概要 |
本研究は、中心視野よりも粗い空間解像度を持つ周辺視野で、なぜ明瞭で一様な視覚世界を知覚することが可能なのかについて、周辺視野における空間圧縮現象の詳細を調べることで明らかにすることを目的とした。 研究の結果、周辺視野ではランダムドットテクスチャと呼ばれる多数のドットの集合で構成される画像が、提示範囲全体は圧縮して見える一方、個々のドットの間隔は逆に広がって見えることを発見した。さらに、時間的に離れた二つの物体が呈示された時、先行呈示された物体の見かけの位置が後発の物体の位置に大きく影響されること、そして、その影響の時間範囲は300ms程度の広がりを持つことを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの周辺視野に関わる研究は、周辺視では中心視に比べ、よく見えてはいないということを示すものが大半であった。しかし、実生活においては視野感でそのような見えの差を感じることは滅多にない。本申請課題は、逆になぜ周辺視野でも中心視野と同様の見えが可能なのかという学術的問いを立て、その理解を進展させる知見をいくつか発見し、周辺視野研究の新しい方向への展開に寄与した。周辺視野は視野の大部分をしめる。そのため、周辺視野におけるものの見え方に関する知見は、より効率的な情報呈示方法などといった工学的応用技術にも寄与する。
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