研究課題/領域番号 |
18K13375
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
|
研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
今野 晃嗣 帝京科学大学, 生命環境学部, 講師 (00723561)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | イヌ / 注視 / 眼 / コミュニケーション / 異種間交流 / 社会認知 / 発達 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、イヌの注視行動を介した対人交流技能の獲得過程を実験心理学的手法により明らかにすることを目的とした。まず、イヌの対人注視行動を評価するための簡易的な実験系を開発し、イヌの注意機能を瞬目等の行動指標により評価できる可能性を示した。また、イヌに対して長期的な視覚弁別訓練を行い、視覚に基づく数量選好を柔軟に変化させることやその学習成績には顕著な個体差がみられることを明らかにした。さらに、ヒト側のイヌの視線信号に対する感受性を評価するための調査を実施し、ヒトの抱く感情や印象の評価がイヌの眼の色の違いによって異なることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた一連の成果は、以下の点から意義があるだろう。第一に、イヌとヒトの対人交流技能を支える認知的特徴の一端を明らかにした点である。とくにイヌ側の注視行動の機能だけでなくヒト側の認知的選好を示したことは、異種間における双方向的交流を認知的観点から理解するための重要な視点となりうる。第二に、イヌの注視行動に関する行動特性とその個体差を実験的に評価するための手法を開発した点である。本研究で用いた行動テストや訓練手法はいずれも実施が簡便なため、家庭犬を含めたイヌの個体の行動および認知の特性を知るための標準的尺度として応用できる可能性がある。
|