研究課題/領域番号 |
18K13378
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 (2019-2021) 生理学研究所 (2018) |
研究代表者 |
菅原 翔 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 主任研究員 (80723428)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 運動学習 / 機能的MRI / 動機づけ / 一次運動野 / 中脳 / 記憶 / 系列運動学習 / 記憶痕跡 / 超高磁場MRI / 腹側被蓋野 / 機能的磁気共鳴画像法 / 競争 / 定着 |
研究成果の概要 |
異動および感染症蔓延による当初計画を変更し、系列運動技能の記憶表象の神経基盤と、動機づけと運動を繋ぐ神経機構を明らかにすることを目的とした。系列運動技能の記憶表象を検討するために機能的MRIを用いた2つの実験を実施し、学習形式に応じて異なる記憶表象が左頭頂間溝前方部と両側背側運動前野に形成され、実行する際には一次運動野で記憶の統合が生じることを明らかにした。動機づけと運動を繋ぐ神経基盤についても機能的MRI実験を実施し、腹側中脳と一次運動野を結ぶ神経経路が動機づけに応じた運動出力増強を媒介するという知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発話やタイピングに限らず系列運動技能は我々の生活に不可欠であり、運動技能学習の性質を明らかにする上で非常に重要な技能形態である。これまで困難であった運動技能に関する記憶の動態を、学習に伴う機能的結合変化を利用して立証したことは、本研究分野への貢献が非常に大きい。系列運動技能の記憶基盤が絞り込まれたことで、今後は記憶表象の子細な分析や介入による変容を意図した研究の発展が期待される。また、これまで明らかでなかった動機づけによるパフォーマンス促進を規定する神経基盤を同定したことは、運動パフォーマンス向上を目指すスポーツやリハビリテーション研究へ大きな示唆を与えることが期待できる。
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