研究課題/領域番号 |
18K13466
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2019-2022) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
白井 達彦 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (20816730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 量子開放系 / 非平衡定常状態 / 緩和ダイナミクス / 量子相転移 / 量子アニーリング / 量子相転移現象 / 輸送現象 / 固有状態熱化仮説 / 散逸エンジニアリング |
研究成果の概要 |
散逸環境と接した開放量子系のマクロな性質について調査した.一つには開放量子系が十分長く時間が経った後に到達する非平衡定常状態の性質を,これまで孤立量子系の解析に用いられてきた固有状態熱化仮説を用いることによって明らかにした.また,開放量子系における緩和ダイナミクスについて,緩和時間を決定する理論や過渡過程を記述するための理論を構築し,その一般的な性質を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子シミュレーション技術の進展に伴い,散逸を制御することで新奇な現象を実現することが可能となっている.また,量子コンピュータで効率よく計算するためには,計算過程で生じるエラーを抑制するための技術が必要不可欠である.本研究成果は,散逸を受けた量子多体系の一般的な性質を明らかにしたものであり,そうした技術を構築する上で基礎的な知見として重要である.
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