研究課題/領域番号 |
18K13491
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平井 大悟郎 東京大学, 物性研究所, 助教 (80734780)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | スピン軌道相互作用 / 多極子秩序 / 四極子秩序 / 5d電子系 / ダブルペロブスカイト / レニウム化合物 / 放射光X線 / 電子相関 |
研究成果の概要 |
5d遷移金属化合物では、電子間の相互作用と強いスピン軌道相互作用の両方が働き、電子は多極子自由度を獲得することが期待される。本研究では、5d電子を1つもつ一連のダブルペロブスカイト化合物を合成し、磁化測定と比熱測定によって、これらの化合物が実際に多極子自由度をもつ電子状態であることを明らかにした。さらに、これらの物質のうち二段転移を示すBa2MgReO6の単結晶を育成し、より詳細な物性を調べた。放射光X線回折実験をおこなった結果、d電子系の示す四極子秩序の観測に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、重い原子で重要となるスピン軌道相互作用に関連した物性や機能が数多く発見され、盛んに研究されている。多極子の秩序もスピン軌道相互作用によって現れる特徴的な電子状態であるが、実験的な難しさから検証されていなかった。本研究で明らかになった5d電子系の特徴的な電子状態と多極子の秩序は、5d電子系におけるスピン軌道相互作用のはたらきの理解を深めるものである。この成果は、今後、スピン軌道相互作用により引き起こされる新たな物性や機能性の発見に寄与する成果である。
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