研究課題/領域番号 |
18K13511
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
吉田 将郎 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 特別研究員 (60802957)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 2次元物質 / 電荷密度波 / その場測定 / 電子回折 / 雑音測定 / 準安定相 / 二次元物質 / 透過型電子顕微鏡 / ナノデバイス / 電流誘起相転移 / 非線形伝導 / 準安定超伝導 / スライディング |
研究成果の概要 |
グラフェンをはじめとする2次元物質とは、層状物質を劈開して得られる、厚みナノメートルオーダーの超薄膜である。それは、元となるバルク結晶とは、全く異なる電子相を有する。さらに2次元物質をデバイス化すると、その電子相の新たな性質、機能が明らかになる。まさに2次元物質デバイスには、新奇な物性、機能が無数に潜在している。本研究において注目したのは、薄膜デバイス化によって初めて実現、発見された、熱力学的準安定な電子相である。2次元物質デバイスに関する電子顕微鏡観察や、雑音測定を通して、その準安定電子相の微視的構造が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、2次元物質あるいは層状物質においては、2次元的に広がる原子あるいは電子の構造だけが注目されてきたといってよい。しかし、本研究成果は、その原子・電子の2次元シートの積層構造が、系の安定性や物性に極めて大きな影響を与えていることを強く示唆している。原子・電子シートの準安定積層構造の探索が、2次元物質における新物性、新機能の発見に直結するという、今後の研究指針を、本研究成果は明示している。
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