研究課題/領域番号 |
18K13520
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分13040:生物物理、化学物理およびソフトマターの物理関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
吉岡 潤 立命館大学, 理工学部, 助教 (50708542)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 液晶 / 非平衡現象 / 変分原理 / 非平衡 / 散逸構造 / ソフトマター |
研究成果の概要 |
温度勾配、および電場下の液晶滴において、配向変形、回転、および自励振動現象が誘起されることを発見した。上記の非平衡現象が生じているときの液晶滴内部の配向場と流動場を、偏光、共焦点顕微鏡観察および蛍光退色法によって測定した。これらの実験結果に基づいて現象を単純化したモデルを設計し、オンサーガーの変分原理による理論解析を行った。その結果、上記の現象の機構は全て、液晶における配向場と流動場の相互作用によってよく説明されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
液晶滴における一連の非平衡現象の機構解析において、オンサーガーの変分原理が有効に機能することが示された。具体的な実験事例の解析における有効性が明示されたことで、この理論の妥当性、有用性が支持されたと言える。本研究のような具体的な事例への適用を重ねていくことで、今後オンサーガーの変分原理は、複雑な非平衡現象一般を解析する有効な手法として、広く普及していくことが期待される。これは、非平衡現象の機構理解という現代物理学が抱える大課題に対して、ブレイクスルーを与え得ると私は確信している。
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