研究課題/領域番号 |
18K13536
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
GE SHAOFENG 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 客員准科学研究員 (20817639)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Neutrino / Neutrino Oscillation / Dark Matter / NonStandard Interaction / CP / NonStandard Interactions / Matter Effect / Collider / Effective Operator / New Physics / Scalar Boson / CP Phase |
研究成果の概要 |
私の研究は主に、T2KおよびT2HKニュートリノ振動実験において探索される物理の可能性を拡げることである。この2つの実験では、ニュートリノ振動を利用してニュートリノのCP位相を測定する。ただしCP位相の発見(ゼロかそうでないか)を目的として設計されているため、CP位相の値を正確に測定することはできない。私は共同研究者とともに、神岡実験場周辺の富山県に新しい低エネルギーニュートリノ源を追加するTNT2K実験を提案した。私の研究においてはTNT2K実験の設計では多目的測定により、最大限の結果を引き出すことができるため、日本の既存のニュートリノ実験の将来のアップグレードに最適であることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の宇宙は、反物質ではなく物質で構成されている。物質と反物質の量は、宇宙の初期では全く同じである。物質と反物質のペアは、対で生成および消滅をすることができる。しかし現在、私たちの宇宙には物質のみで反物質は見られない。この事実に対して、日本の物理学者の柳田勉と福来正孝はレプトン生成を可能な説明として提案した。その鍵となる要素のニュートリノのCP位相は、物質と反物質の違いを指し示す。T2K / T2HKと比較して、TNT2K実験ははるかに正確な測定を行うことができる。私のプロジェクトは、TNT2K実験における物理の可能性をさらに拡げ、TNT2K実験をより魅力的なものにするのに役立つものである。
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