研究課題/領域番号 |
18K13537
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 早稲田大学 (2021-2022) 東京大学 (2020) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
藤田 智弘 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (20815857)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 宇宙論 / 重力波 / インフレーション / 宇宙の熱史 |
研究成果の概要 |
極初期宇宙からやってくる原始重力波の生成メカニズムと、その性質を詳しく調べることが主な研究テーマであった。初期宇宙に未知の物質が存在した可能性は高い。それらがどのようなときに重力波を放出するのか、放出された重力波にどのような痕跡が残るかを調査した。まずは既知の存在であるU(1), SU(2)ゲージ場による重力波放出を詳細に調べた。その後、超ひも理論が予言する2-form場のモデルや、あらゆる非可換ゲージ場が共通して重力波を生成するメカニズムなどの研究へと発展させた。さらに、強い磁場によって光子が重力波に変換されるシナリオなど、物質が直接重力波を作るのではない可能性をも幅広く研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近い将来に日本の打ち上げるLiteBIRD衛星などによって、極初期の宇宙から飛んでくる重力波が観測されると期待されている。そのような観測で判明する重力波の性質から、未知の初期宇宙の姿を描き出したい。そのためには、どのような物質が初期宇宙に存在したら、どのような重力波が作り出されるのか、その対応関係を知っておく必要がある。私のこの科研費研究では、様々な物質が様々な性質を持った重力波を放出する可能性を虱潰しに調べ上げることで、その対応関係のパターンを見つけていくことを狙いとした。期待通り、数多くの理論モデルを研究し、それを縦断する重力波放出の法則をある程度見出すことができた。
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