研究課題/領域番号 |
18K13540
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
酒谷 雄峰 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40636403)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 超弦理論 / M理論 / T双対性 / U双対性 / 超重力理論 / 双対性 / コンパクト化 / Double Field Theory / Exceptional Field Theory / Drinfel'd double / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
超弦理論およびM理論は重力を含む統一理論の候補だが、高次元の時空で定義されるため、我々が観測する4次元時空の理論を得るには時空のコンパクト化が必要となる。最も簡単なトーラスコンパクト化を行うと、これらの理論にはT双対性やU双対性と呼ばれる対称性が現れる。一方、トーラス以外の空間でコンパクト化した場合にもある種の一般化されたT双対性が現れることが知られていたが、U双対性の一般化については研究が進んでいなかった。本研究では、double field theoryなどの近年発展された定式化を用いることで、一般化されたT双対性の構造を詳しく調べ、それを一般化されたU双対性へと拡張した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物体により生み出される時空の歪みは一般相対性理論でうまく記述されることが知られているが、一般相対性理論の運動方程式は非線形であり、その古典解を求めることは容易ではない。重力場以外の様々な場が加わった超重力理論では、なおさら解の構築が困難である。本研究で発見した一般化されたU双対性は、ある性質を満たす古典解が与えられると、その解にU双対性変換と類似の変換を作用させることで、超重力理論の新たな古典解を数多く生み出すことができるものである。超重力理論における古典解の新たな生成手法が得られたと同時に、超弦理論の隠れた対称性が明らかになった。
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