研究課題/領域番号 |
18K13545
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
山縣 淳子 京都産業大学, 理学部, 教授 (90548215)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | エキゾチック原子核 / 中間子ー原子核束縛系 / 反K中間子 / 強い相互作用 / 量子色力学 / K中間子原子 / ハドロン多体系 / 中間子原子 / K中間子 / ストレンジネス / ハドロン / 中間子原子核 / ハドロン分子状態 / ハドロン物理 / 理論核物理 / カイラル対称性 / 少数多体系 |
研究成果の概要 |
本研究では、中間子と原子核の束縛状態である中間子ー原子核状態の理論的探究を行なった。具体的には、J-PARC E62実験で得られた非常に精度の良い4He, 3Heに対するK中間子原子のデータよりK中間子ー原子核間相互作用の情報を引き出し、これまで得られている多くのK中間子原子の実験データも同時に再現するポテンシャルパラメータを決定した。ポテンシャルの実部と虚部の関係がどのようにK中間子原子状態に影響をもたらすのか考察し、実部と比べて虚部の大きさが大きいことがポイントであることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、精密測定された実験データより反K中間子と原子核の間の相互作用の情報を引き出すことができた。これまで我々が解明できた強い相互作用は、アップクォークとダウンクォークで構成される核子の間に働く核力のみである。そのため、ストレンジネスクォークを構成クォークに持つ反K中間子の性質を知ることは、強い相互作用の新たな知見を得ることになる。また、反K中間子は中性子星の構造とも密接に関連していると言われている。非常に高密度な天体である中性子星の存在可能性についての手がかりを提供できると期待される。
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