研究課題/領域番号 |
18K13564
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北川 暢子 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 特任助教 (20727911)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 宇宙線 / ミューオン / イメージング / 飛跡検出器 / 宇宙線イメージング / 宇宙線観測 |
研究成果の概要 |
本研究では、電源不要、コンパクトな検出器である原子核乾板を用いることで、可搬性に富む幅広いエネルギー領域が測定可能な検出器の開発を行った。熱膨張率が小さいガラスを基板に使用した原子核乾板の性能を評価し、原子核乾板の読み取り装置の測定精度と同等の位置分解能を有することを実証した。また、このガラス乾板を使用したECC(原子核乾板と金属板を交互に積層した検出器)を用いて宇宙線の観測を行い、既存の運動量測定手法に改良を加えることで、約70GeV/cまでの運動量測定が可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙線ミューオンラジオグラフィーの技術は非破壊で構造物内部の密度分布が得られることから、考古学調査から地球惑星科学に用いられ、近年ではインフラ点検への応用にも期待されている。各分野で要求される分解能は様々であるが、世界遺産などの調査ではより精密な形状が分かることで考古学的理解も進み、インフラ点検のような数10㎝~数m級の構造物内部の変状を検知することで被害が及ぶ前に対応が可能となり、人々の安全な生活にも繋がる。高い精度でイメージングを行うにはミューオンフラックスを理解することが重要であり、本研究で開発した手法や実証した内容により達成されると考えている。
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