研究課題/領域番号 |
18K13566
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 信之 大阪大学, 核物理研究センター, 助教 (80750778)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 原子核実験 / ハロー核 / 励起状態 / 中性子ハロー核 / 不安定核 / 核反応 / 核構造 / 核反応実験 / 核半径 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、励起状態の核半径を反跳距離透過法を用いて測定することである。実験を行う上で問題となったのは、反応標的において生成された励起状態からの脱励起ガンマ線である。このガンマ線はトラッキングゲルマニウム検出器で得られるエネルギースペクトルにおいてバックグラウンドとして寄与し、これが得られる断面積における大きな系統誤差になっていた。しかし、本研究を進める中で、この成分を除去するための手法を開発することに成功した。この成果により、実験のデータ解析において問題となっていた、断面積に含まれる系統誤差を小さくすることが可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、短寿命励起状態の核反応研究が実現可能になった。さらに、比較的長寿命の励起状態であるアイソマーや、不安定核でも同じ手法が適応可能であり、本研究の波及効果は当初の想定を超えるものである。この手法の開発により、これまで不可能とされていた励起状態の核反応研究のみならず、安定核、不安定核、励起状態の実験研究を統一的に可能にする枠組みが整ったと言える。
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