研究課題/領域番号 |
18K13575
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
利川 潤 東京大学, 宇宙線研究所, 特別研究員 (90760778)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 原始銀河団 / 遠方宇宙 / 銀河進化 / 銀河団形成 / 宇宙の大規模構造 / 遠方銀河 / 大規模構造 / 初期宇宙 |
研究成果の概要 |
本研究では、銀河進化と宇宙の大規模構造の形成の関連性を理解するために、銀河団の祖先と考えられる原始銀河団の探査を行った。そして原始銀河団の構造とそこに含まれる銀河の性質がどのような関係になっているかを調べることで、周囲の環境が銀河進化に対してどのような影響を与えているかを解明することを目的としている。すばる望遠鏡の広視野撮像装置を用いることで、これまでの発見個数の10倍以上の原始銀河団候補を同定することができた。その大規模サンプルに基づき統計的な手法で原始銀河団の様々な性質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の宇宙には様々な銀河が存在している。星形成を終えたような年老いた重い楕円銀河は銀河団のような高密度領域でよく発見され、一方で星形成が活発な若い渦巻銀河は周囲の銀河数が少ない低密度領域に存在している場合が多い。このように銀河の性質と周囲の密度環境には密接な関連があることが知られている。この関係性がどのように作られたのかを理解するためには、現在の宇宙だけではなく遠方宇宙を観測することで形成途中の銀河団である原始銀河団を直接調べることも重要である。しかし原始銀河団は稀な天体であるため発見数が少なかったが、本研究により大規模な原始銀河団サンプルを構築することができ、系統的な研究が可能になった。
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