研究課題/領域番号 |
18K13579
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2019-2021) 名古屋大学 (2018) |
研究代表者 |
高棹 真介 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90794727)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 星形成 / 降着円盤 / 磁気流体力学 / 磁気流体シミュレーション |
研究成果の概要 |
原始星の進化を決定づける星と降着円盤の接続領域は境界層と呼ばれる。原始星進化モデルを発展させるにはこの境界層における素過程を明らかにする必要があり、特にこれまで十分考慮されていなかった星表面近傍での磁場の役割を理解する必要がある。そのために3次元磁気流体シミュレーションを実行した。その結果、太陽フレアよりも莫大な磁気エネルギーを解放する原始星フレアの発生機構の新たなシナリオを発見した。また、これまで多くの研究で境界層における磁場は無視されてきたが、予想通り角運動量に本質的に重要である示唆が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
星は宇宙の最小構成要素であり、本研究はその誕生過程の一端を明らかにしたものである。特に原始星フレアは強いX線を生じて惑星形成のもととなる星形成領域の化学組成に影響を及ぼすことが言われていたが、原始星が進化のどの段階から強いX線を出すかについてはよくわかっていなかった。本研究は、原始星はこれまでよりも早い段階から強いX線を繰り返し出す可能性を理論的に示した。この結果は、太陽をはじめとする星の起源のみならず、その周りの惑星がどのような環境で生まれるのかについても示唆を与えるものである。
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