研究課題
若手研究
本研究では、星形成率を正確に決定するために、ALMA望遠鏡を用いて100GHz帯連続波データを解析する方法の有用性を検証した。M33銀河内に存在する87個の巨大分子雲に対し、16個の連続波源を特定し、それらから星形成率を推定した。また、すばる望遠鏡による近赤外画像を用いて、機械学習アルゴリズムを利用することで、より客観的にM33銀河内南北渦状腕の星の測光カタログを作成した。その結果、100GHz帯連続波から見積もった星形成率を、測光カタログから得られた大質量星候補の結果と空間的かつ定量的に比較すると、ほぼ同等の正確さを持つことが初めて観測的に示された。
本研究では、従来の星形成率測定方法における欠点を克服し、最先端電波望遠鏡ALMAを用いた新しい星形成率測定方法の有用性を実証した。これにより、銀河進化を理解する上で重要な要素である星形成率をより正確により複雑なプロセスを経ることなく測定することができるようになる。本研究で検証された手法は、減光などの理由で他の波長のデータでは困難である領域でも使える手法であり、遠方宇宙にも容易にスケールアップすることができる。
すべて 2021 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (7件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
The Astrophysical Journal
巻: 912 号: 1 ページ: 66-66
10.3847/1538-4357/abeb65
巻: 903 号: 2 ページ: 94-94
10.3847/1538-4357/abb822
ApJ
巻: -