研究課題
若手研究
本研究では、ALMA観測を用いた原始惑星系円盤のミリ波偏光という新手法を用いて、惑星のもととなるダストの成長過程の制限を目指した。その結果、我々は多くの原始惑星系円盤においてサブミリ波における偏光が自己散乱という機構で説明できることを示した。更に多波長偏光観測やスペクトル解析との矛盾を解き明かすためにモデリングを進めた結果、原始惑星系円盤の固体物質は隙間を多く持つダスト集合体であることを示すことに成功した。本成果は、理論的に指摘されていた高空隙ダストアグリゲイトを経る惑星形成シナリオを示しており、理論観測両面から探る惑星形成研究を推進することに成功した。
本成果は、日本が重要な一角を担う国際共同望遠鏡ALMAにおいて、惑星形成分野における科学成果を大きくリードすることにつながった。本成果は1970年代から太陽系形成論としてリードしてきた惑星形成理論を、更に観測からもリードし、世界における日本のプレゼンスを示した結果と考えている。惑星形成理論においては、2007年以降日本グループによって指摘されてきた高空隙ダストアグリゲイトを観測的に示した初めての成果となっており、その学術的意義は大きいと言える。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 7件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 7件、 招待講演 6件)
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