研究課題/領域番号 |
18K13595
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
大橋 聡史 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (50808730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 原始惑星系円盤 / 分子雲コア / 星形成 / 惑星形成 / 電波天文 / 偏光 / 偏光観測 |
研究成果の概要 |
本研究では星・惑星系の形成を、その母体となる分子雲コアの詳細な観測と、その後形成される原始惑星系円盤のミリ波偏光観測に着目し調べた。分子雲コアの観測から重力不安定によってコアが分裂し、複数の星が同時に誕生していく様子を明らかにした。 また、円盤のミリ波偏光観測では、ダストのサイズによって偏光メカニズムが異なることを観測とモデルを駆使して明らかにした。また詳細な偏光モデルを作成し、観測と比較することで、原始惑星系円盤HD 163296では、リングとギャップではダストサイズが異なることを示した。さらに、この円盤では乱流が内側では小さくなっていることも明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球を有する太陽系のような星・惑星系の形成を理解することは、太陽系や生命の起源だけでなく銀河形成などの宇宙論的な問題や宇宙の歴史を知るといった、宇宙科学の根源的な問いに答える。 本研究は、星形成を起こす直前の分子雲コアを詳細に観測し、その物理状態を明らかにすることで複数の星が重力不安定によって誕生する様子を示唆した。 さらに原始惑星系円盤ではミリ波偏光のメカニズムを新たに解明し、ダストサイズが偏光メカニズムを変える重要な要因であることを示し、実際にダストが円盤内で成長し惑星形成を開始する様子を捉えた。
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